朗読と歌で声を出しやすくする口腔体操リハビリ
パーキンソン病の症状として、声が小さくなる、滑舌が悪くなるといった変化はよく見られます。こうした変化は、食べ物や唾液が誤って気管に入る誤嚥を引き起こしたり、会話がしづらくなることで生活の質を低下させてしまうことがあります。
この記事では、そんな症状の改善に役立つ「朗読」と「歌」を取り入れた口腔体操をご紹介します。どちらも自宅で楽しくできるので、声を出す習慣をつけたり、表情筋を活性化するのに効果的です。
特に、朗読や歌を使った体操は、長い言葉やリズミカルな動きが多いため、ある程度の発声や上半身の動きができる方におすすめです。動画を見ながら無理のない範囲で、毎日の生活に取り入れてみましょう。
目次
パーキンソン病で朗読や歌の口腔体操が大切な理由

パーキンソン病では、声が小さくなったり、発音が不明瞭になる「仮声症(声が小さい・かすれる・抑揚がない)」が起こりやすくなります。これは喉や口の筋肉の動きが弱くなるためで、会話が減ることでさらに声が出にくくなる悪循環につながります。朗読や歌を使った口腔体操は、声を大きく出す習慣をつけ、筋肉を意識的に動かす練習となります。さらに楽しんで行えるため、長期的な継続効果が期待でき、誤嚥の予防やコミュニケーションの維持にも役立ちます。
始める前に気をつけたい準備と注意点
体操を始める前は、背筋を伸ばして椅子に腰掛け、リラックスした姿勢を心がけましょう。大きな声を急に出すと喉に負担がかかるため、軽く深呼吸して準備するのがおすすめです。無理をせず、自分のペースで行うことが大切です。
【動画①】朗読で声の通りを良くする発声練習
この動画では、朗読を通じて声を通りやすくする練習方法を紹介しています。
姿勢や声の響かせ方を意識することで、より豊かな声が出せるようになります。また、文章を切り分けて読む方法や、口を大きく動かす工夫を段階的に学ぶことで、無理なく発声の練習ができます。
ただし、一息で読もうとすると早口になりやすいので注意しましょう。抑揚をつけて読むことで喉の上下運動が促され、誤嚥の予防にもつながります。
動画を見ながら、ぜひ楽しく取り組んでみてください。
動画の内容:
- 1回目は短いフレーズごとに区切って大きく口をあけることを意識する
- 2回目は長いフレーズを一息で抑揚をつけて読む
朗読を繰り返すことで、口の動きが滑らかになり、自然と声が出やすくなっていきます。
【動画②】歌に合わせて全身を動かす楽しい口腔体操
こちらの動画では、誰もが知っている童謡「幸せなら手をたたこう」に合わせて行う全身を使った楽しい体操をご紹介します。歌いながら手足や上半身を動かすことで、声を出す練習だけでなく、全身の運動にもなります。
手、もも、肩、胸の4つの簡単な振り付けを、歌のリズムに合わせて声に出しながら実践してみましょう。手と声を連動させることで脳の活性化(脳トレ)にもつながり、楽しみながら心身ともにリフレッシュできます。
動画の内容:
- 手、もも、肩、胸をたたく4つの動きを丁寧に解説します。
- まずは、声を出さずに動きだけで振り付けを確認します。
- 次に、歌に合わせて声に出しながら動きを行います。
- 最後に、手と声を完璧に連動させて、一連の体操を全て行います。
歌に合わせて行うことで、発声練習だけでなく、脳トレや心身のリフレッシュにもつながる、まさに一石二鳥の体操です。ぜひ動画を見ながら一緒に体を動かしてみてください。
続けるためのコツと習慣化の工夫
朗読も歌も、一度だけで効果が出るものではありません。適度な間隔で数分でも習慣にすることが大切です。お気に入りの本や懐かしい歌を選ぶと、楽しみながら続けられます。
実践後に期待できる変化と生活へのメリット
続けていくことで、声の抑揚がでるようになり会話がスムーズになります。さらに滑舌がはっきりして人とのやり取りに自信が持てるようになるでしょう。歌や朗読は脳や心にも良い刺激を与え、気分転換や笑顔のきっかけにもつながります。
まとめ:楽しく声を出して健やかな毎日へ
朗読や歌を取り入れた口腔体操は、誤嚥の予防や声の通りを良くするだけでなく、日常を楽しく彩るリハビリになります。他の記事で紹介している口腔体操より難易度が高いですが、動画を参考に、今日から少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。
ご紹介Youtubeチャンネル
言語聴覚士による口腔体操とリハビリ体操のYoutubeチャンネル
専門職の視点で、無理なく、効果的に取り組める口腔・発声体操を多数公開しています。
ご本人だけでなく、ご家族や施設職員の方にも役立つ内容です。ぜひ一度ご覧ください。
口腔体操 言語聴覚士による口腔体操とリハ体操
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