パーキンソン病と向き合いながら前向きに生きる
目次
入居者様が語るPDハウスでの変化と想い
「なんだか体が変だ」
そう感じたことが、すべての始まりでした。
パーキンソン病は、症状の進行がゆっくりな場合もあれば、ある時を境に急に生活が難しくなることもあります。
そのため、診断を受けた本人だけでなく、ご家族も大きな不安を抱える病気です。
今回は、PDハウスに入居された方のインタビューをもとに、診断当時の心境や生活の変化、施設で感じた安心感、そして「自分らしく生きる」ための想いをお届けします。
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パーキンソン病と診断された当時の思い

「自分で変だと感じた」診断までの経緯
診断されたのは、60歳くらいの頃。
ご本人は当時を振り返り、こう語ります。
「なんか変だな、普通じゃないって思ったんです。」
痛みがあるわけでもなく、はっきりした異常があるわけでもない。
それでも、自分の中で「違和感」が消えなかったそうです。
出勤前に診療を受けても、レントゲンでは異常なし。
それでも納得できず、大きな病院を紹介してもらい受診しました。
しかし、その時点では病名はまだはっきりしませんでした。
「病名ははっきりしないけど、パーキンソン病症候群みたいな感じで…」
その頃、新聞広告でよく見かけていた「パーキンソン病の薬」の名前が頭に残っていたそうです。
医師に尋ねると、こう言われました。
「そうやけど、はっきりしたことは言えん。」
医師から言われた「運動で頑張ってくれ」という言葉
診断が確定しない中でも、医師からは印象的な言葉をかけられたといいます。
「命を伸ばすことはできんけど、遅らすことは薬でできると思う。
だから、僕は薬で頑張るし、寺嶋さんは運動で頑張ってくれ。」
当時は「病気で運動しろと言われても、どういうこと?」と戸惑いがあったそうです。
それでも、無理のない範囲で運動を続けていました。
結果として、その後10年ほどは大きな変化もなく、普通に働き続けることができました。
症状が進行して感じた生活の苦しさ
しかし、ある日を境に状況は変わります。
車のドアを開けようとしても開かない。
鍵がかかっているわけではないのに、力が入らない。
「こんな軽いもんが、なんで開けられへんのや…」
サイドブレーキも引けない。
手や身体の力が抜けてしまう感覚が出てきました。
そこから一気に生活が難しくなり、仕事も辞めざるを得なくなったそうです。
さらに症状は進み、着替えさえできない状態に。
「朝起きても、目は覚めてるのに手も足も動かない。
体をほぐしてもらわないと起き上がれなかった。」
日常の当たり前が失われていくことが、どれほど辛いか。
言葉の端々から、その苦しさが伝わってきます。
PDハウス入居を決めた理由
「共倒れになる」と感じたご家族の状況
ご本人の症状だけでなく、ご家族にも大きな負担がかかっていました。
ご主人は過去にがんを患い、手術も経験。
治療のため神戸まで通う必要もありました。
「主人が手術で神戸に行くときは、私を施設に預けて、その足で神戸へ行って、帰ってきて私を迎えに来て…」
そうした生活を続ける中で、ご本人は強い危機感を抱きます。
「これ、共倒れになっちゃう。」
偶然見たCMがきっかけに
「それが頭に焼きついてて、一回電話してみようと思って。」
そんな時、テレビで偶然見かけたのがPDハウスのCMでした。
電話をすると、見学を勧められ、実際に施設を訪れることに。
その見学が、入居を決める大きな転機になりました。
入居して感じたPDハウスの印象

「明るい雰囲気」に驚いた
これまで見てきた一般的な施設では、暗い雰囲気を感じることが多かったそうです。
「普通の施設だったら、入居者さんも笑顔がなくて、職員さんも無表情で…
その雰囲気がすごく嫌だった。」
だからこそ、PDハウスの雰囲気は衝撃だったといいます。
「皆さん明るい感じで、入居者さんも気さくに話してくれて。
ああ、良かったなって思いました。」
スタッフが表情まで見てくれる安心感
入居後、特に印象的だったのは「スタッフがしっかり見てくれる」こと。
「普段普通に歩いてても、見るとこは見てはるんやなって思います。」
食事や時間管理だけでなく、表情や変化を気にかけてくれる。
その姿勢に、安心感を覚えたそうです。
「表情をよく見ておられる。それは感心しました。」
同じ病気でも症状が違うことへの気づき
施設で過ごす中で、改めて感じたこともあります。
「同じ病気の名前なのに、なんでこんなに一人一人症状が違うんだろう。」
パーキンソン病は同じ診断名でも、進行や症状が人によって異なります。
それを目の当たりにし、支える側の大変さにも気づいたと語ります。
「これだけ違ったら、見る方も大変だなって思いました。」
リハビリが続けられた理由

「楽しみながら」できたことが結果につながった
入居当初は、ほとんど動けない状態だったそうです。
「私はね、もうほとんど動けなかったんです。」
ただ、ご本人は「同じことを繰り返すのが得意ではない性格」だったといいます。
だからこそ、工夫が必要でした。
「楽しみながらじゃないとできないんです。」
その結果、自然と運動につながっていたようです。
その日の体調に合わせて内容を調整してくれる
PDハウスでは、リハビリも画一的ではありません。
「体の都合に合わせて、毎日変更してくれるんです。
今日はこうしようか、って。無理のないようにしてくれるので助かります。」
本人に合わせて調整しながら続けられることが、継続の大きな理由になっていました。
入居者同士が支え合う「家族のような空気」
PDハウスで印象的だったのは、入居者同士の距離感です。
「どこもそうかもしれんけど、大きな一つの家族みたい。」
新しく入った方でも、昔から一緒にいるような雰囲気があり、 名前を知らなくても助け合える空気があるといいます。
「ちょっとこれしてるなって思ったら、名前も知らないのに助けられる。
気を使わなくていいから、ありがたいです。」
短期間で「歩けるようになった」と驚かれた変化

入居日は11月3日。
そこから短期間で、周囲が驚くほどの変化があったそうです。
「お正月に来た時に、みんなが 『お母さん歩けるようになってる』ってびっくりして。」
ご本人にとっても大きな前進であり、生活への希望が生まれた瞬間だったことが伺えます。
パーキンソン病を隠さず「自分らしく生きてほしい」
インタビュー終盤では、同じ病気を抱える人への強いメッセージが語られました。
「(ご自身がパーキンソン病であることを)隠しとられる方がたくさんいると思うんです。」
知人の例として、病気を周囲に言えず、病院にも行かずに亡くなった方の話も出ました。
「田舎やで、大げさにしたくない。
でも、おっぴらにしたら、もっと楽しく長生きできるのになって。」
そして最後に語られた言葉は、とても力強いものでした。
「恥ずかしいとか、かっこ悪いとか、そんなこと思わないでほしい。
1日でも長く、自分らしく生きれるように。」
この言葉には、経験したからこそ言える重みがあります。

インタビューのまとめ
今回ご紹介した入居者様は、60歳頃から体の違和感を覚え、 10年以上の長い年月をかけてパーキンソン病と向き合ってこられました。
症状が進行し、自立して歩行できなくなるほど日常生活が困難になった時期もありましたが、PDハウスへの入居をきっかけに環境が変わり、リハビリを継続できる体制が整いました。
- ・スタッフが表情や体調の変化まで見守ってくれる安心感
- ・その日の状態に合わせてリハビリ内容を調整してくれる柔軟さ
- ・入居者同士が支え合う家族のような雰囲気
こうした支えの中で、短期間で「歩けるようになった」と周囲が驚く変化も生まれました。
そして何より印象的だったのは、「病気を隠さず、自分らしく生きてほしい」という力強いメッセージです。
パーキンソン病と向き合うご本人やご家族にとって、このインタビューが少しでも希望やヒントにつながれば幸いです。
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