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パーキンソン病とは?原因・ドパミンの役割・治療の基本を解説|坪井義夫医師の「パーキンソン病ノート」

パーキンソン病とは?原因・ドパミンの役割・治療の基本を解説|坪井義夫医師の「パーキンソン病ノート」

パーキンソン病と診断されたとき、多くの方が「どんな病気なのか」「これからどう向き合えばよいのか」と考えます。

本記事では、坪井義夫先生のYouTube「パーキンソン病ノート」第1回・第2回の内容をもとに、パーキンソン病の基本、原因、ドパミンの役割、治療の考え方を整理してお伝えします。

※本記事で紹介する動画は以下からご覧いただけます。

【動画①】「パーキンソン病とは」

【動画②】「ドパミンの役割」

パーキンソン病の主な特徴

パーキンソン病は、動作がゆっくりになることや、手足の震え、筋肉のこわばり、歩行時のバランスの変化などを特徴とする病気です。若い世代にもみられますが、年齢が高くなるほど発症しやすい傾向があります。

動画では、60歳代ではおよそ100人に1人、70歳代では100人に2人程度というイメージが示されています。このことから、決して特別に珍しい病気ではないと理解することができます。

パーキンソン症候群との違い

診断にあたっては、パーキンソン病とパーキンソン症候群を区別する必要があります。多発性脳梗塞や進行性核上性麻痺、多系統萎縮症、正常圧水頭症、さらに薬の副作用による薬剤性パーキンソン症候群などが含まれます。

これまでの病歴の確認に加え、MRI検査やドパミントランスポーター画像を通して、これらに該当しないことを確認したうえでパーキンソン病と診断されるという流れになります。

黒質とドパミンの減少

脳内のドパミンの流れ

症状の背景には、脳の黒質にあるドパミン細胞の減少が関わっています。発症時にはドパミン細胞が半分ほどに減っているとされ、脳内ドパミンは約80パーセント減少しているという見解が示されています。

ドパミンは意欲や運動機能に関わる物質であるため、その不足が動きの変化や活動性の低下につながると考えられています。

レビー小体とアルファシヌクレイン

黒質の細胞が減少する背景として、レビー小体という異常なタンパク質の蓄積が挙げられています。主成分はアルファシヌクレインであり、このタンパク質は黒質だけでなく、嗅神経や腸の神経、心臓の神経にも凝集することが分かっています。

現在の研究は、このシヌクレインの凝集をどのように防ぐかが中心課題になっています。

三つの原則という考え方

パーキンソン病と向き合うための3つの原則(パーキンソン病は稀ではない、怖い病気ではない、諦めない)

坪井先生は、パーキンソン病と向き合うための三つの原則を示しています。それは、この病気は「稀ではない」ということ、「怖い病気ではない」ということ、そして「諦めない」という姿勢です。

薬物療法は進歩しており、効果の高い治療薬が開発されてます。薬で十分な改善が得られない場合には、デバイス補助療法や外科的治療も選択肢になるとされています。

同時に、薬だけでなく、動きやすくなった状態で体を動かすこと、栄養をしっかりとること、気持ちを安定させることなどを含めた全体のバランスが重要です。

レボドパ治療の仕組み

ドパミンは重要な物質ですが、そのままでは血液脳関門を通過できません。そこで用いられるのがレボドパです。レボドパは脳に到達し、内部でドパミンに変換されます。

ただし血液中で分解されやすいため、カルビドパやベンセラジドと組み合わせて使用されると説明されています。この併用により、より少ない量で効率よく脳へ届けることが可能になるとなります。

服用後はおよそ30分から1時間で血中に吸収され、その後徐々に減少していくという経過が示されています。

ウェアリングオフと早朝オフ

治療を続ける中で、レボドパの効果が不安定になる現象がみられることがあります。血中濃度が低下した際に動きが悪くなる時間帯が現れることをウェアリングオフと呼びます。早い場合は2年ほど、遅い場合は5年以上経過してからみられます。

また夜間は服用しないため、起床時に動きにくさが強くなる早朝オフが生じることもあります。

薬物療法の基本は、レボドパを上手に活用し、安定して動ける時間を確保することにあると説明されています。そしてその時間を運動療法につなげることが大切になると整理されています。

まとめ:三原則を踏まえた向き合い方

パーキンソン病は黒質のドパミン細胞が減少し、ドパミンが不足することで生じる病気と説明されています。治療の中心はレボドパによる補充であり、運動や栄養、気持ちの安定を含めた総合的な取り組みが重要とされています。

病気の仕組みを理解することは、治療を継続していくうえで土台となる考え方を整理する機会になります。三つの原則を意識しながら、病気と向き合う姿勢を保つことが大切です。

Youtube|坪井義夫の「パーキンソン病ノート」の紹介

坪井医師の紹介

坪井 義夫 先生

医療法人徳隣会・つつみクリニック福岡
パーキンソン病専門外来センター センター長
順天堂大学大学院医学研究科
PD長期観察共同研究講座 特任教授

2024年3月まで坪井先生が勤務されていた福岡大学で運営されていたWEB動画メディア「web park ひろば」は、同年4月に株式会社サンウェルズへ引き継がれました。

パーキンソン病で悩む多くの方の支えになりたいという坪井先生の思いとともに、現在も継続して配信が行われています。

坪井義夫の「パーキンソン病ノート」Youtube再生リスト

https://www.youtube.com/playlist?list=PLiYcrCA0RHCTWgIITjvPjWv9vFCXFds61

本日ご紹介した動画(2本)

パーキンソン病とは?

ドパミンの役割

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